誰かが「ふぁ〜」とあくびをすると、なぜか自分まであくびをしたくなることはありませんか?
家族や友達と一緒にいるとき、一人があくびをしたら、もう一人もあくびをしている。
「また、あくびしてる!」なんて笑っているうちに、気づけば自分まで……。
よく考えてみると、とても不思議な現象です。
風邪のようにウイルスがあるわけでもないのに、あくびだけは、なぜか「うつる」のです。
では、そもそも、なぜ私たちはあくびをするのでしょうか?
眠いときや疲れているときに出るイメージが強いですが、あくびはそれだけではありません。
退屈しているときや、集中しているとき、緊張しているときなどにも出ることがあると言われています。
つまり、「眠いから出る」というだけでは説明できないようです。
そんな「あくび」の謎について少し調べてみました。
昔は「眠いときは酸素が足りなくなるから、大きく息を吸うためにあくびが出る」という説もありました。
なんとなく納得してしまいそうですが、現在では、それだけでは説明できないと考えられています。
そこで注目されているのが、あくびと「脳の温度」の関係です。
あくびをすると口を大きく開けたり、顔まわりの血流が変化したりします。
それによって脳の温度調節に関係しているのではないか、と考えられているのです。
ただ、実は「あくびがなぜ起こるのか」ということ自体、まだ完全には解明されていません。
そう考えると、身近すぎて何も考えたことがなかった「あくび」が、急に面白く見えてきます。
そして、さらに不思議なのが「あくびがうつる」という現象です。
誰かがあくびをしているのを見ると、自分もしたくなる。
しかも、実際にあくびを見ていなくても、「あくび」という言葉を見たり、あくびについて考えたりするだけで、
なんだかあくびが出そうになることもあります。笑
あくびがうつる理由については、「相手への共感」や、
相手の行動を無意識にまねする働きなどが関係しているのではないかと考えられています!
ただし、「あくびがうつりやすい人ほど共感力が高い」と単純に言えるわけではなく、
まだ研究が続いている部分もあるみたいです。
それでも、私たちが普段何気なくしている「あくび」が、周りの人の行動や状態に影響されるというのは、
とても興味深いことです。
笑っている人を見ると、こちらまで楽しくなったり。
楽しそうに話している人がいると、なんとなく自分まで明るい気持ちになったり。
反対に、誰かが緊張していると、その空気がこちらにも伝わってきたり。
私たちは、自分が思っている以上に、周りの人からいろいろなものを感じ取っているのかもしれません。
そう考えると、「あくびがうつる」という小さな現象も、もしかしたら人間らしさの一つなのかもしれません。
このように日常で起こっている不思議なことを、これからも拾い集めて少し調べてみるのも面白いなと感じました。
香歩